2020/05/15 11:47
子供の頃、ピアノを習っていて、
戦前からあるお下がりの古いピアノを使っていた。
なかなか味のある象牙の鍵盤で、塗装が美しく、見応えのあるピアノだった。
ピアノの前に座ると、ちょうど、廊下からお庭が見えて、外が気になって、いつもボーっと日の当たる庭の木々の影や草花をただただ見てしまう。
練習しない訳には行かないので椅子には座るけど、足をブラブラさせて、何にもしない。
ピアノにかかっていた総レースのクロスを眺めるだけ。
母が帰宅して、「練習した?」と顔を出す。
帰って来てくれたのが嬉しくて、「やったよー!」と言ってキッチンまで走って行くと、母がいつも何か食べさせてくれたものだ。
ワインゼリー、いちごババロア、味噌焼おにぎり、、私が食べるのが好きで今の仕事についたのも料理好きな母の影響があるかもしれない。
母はレースが好きで、テーブルにも、玄関の下駄箱の上にも小さなレースがかかっていた。
美しいモノを見る目やモノの中にある想いを見つけることを育んだのは、この小さい頃に自宅にあったモノや風や光や植物や楽しい音、優しい味。
良いモノの中には、何か物語があって、そのモノ自身が語りかけてくれる。
この声に耳を傾けて美しいと思えるモノに囲まれていたいと思います。
アインソフオーナー
株式会社真 代表取締役
白井由紀
透明感のある美しいお菓子を目指してます!
本日のいいね!No.1 アインソフのレーズンサンド
Vegan Patisserie AIN SOPH.